あ、なんかこれいい。なんだろうこれ、買ってみよう。
お店に行くと、商品として陳列されているものはたくさんあります。
例えばCD、雑誌、新発売のお菓子、洋服など…、さまざま。
その中でみなさんが「これを買ってみよう」と選ぶ「決め手」となるものは何でしょうか。
価格や季節ものなどもあると思いますが、ほとんどはパッケージのビジュアルではないかと思います。
人は、ビジュアルを見て第一印象を決めるまでに約3秒といわれます。
手に取ったその瞬間には頭の中で買うか、買わないかがほとんど決まった状態なのです。第一印象、ビジュアルでほとんどが決まると言っても過言ではない今の時代では、私たちがつくるフリースクールや学校も、多くは第一印象で選ばれているのだと思います。
パッと見たときの雰囲気、清潔感…、最近ではおしゃれ感も必要なのだとか。無花果は選ばれる存在でいたい。
そのため、ビジュアル、世界観をつくることから大切にしたいと考えており、デザイナーである私、野元がまるっと担当をしています。
世界観をつくりあげるというのは決して大きな話ではなく、一つひとつのパーツを丁寧につくり、組み合わせていくまるでパズルのような感覚。
今日は無花果のビジュアル、世界観づくりについてお届けします。
これから何か新しい事業を起こしたい、売り出したいという人にはぜひ読んでいただきたいです。
無花果のデザインとして具体的に、パンフレットから名刺、学園の看板となる横断幕など印刷物のデザインもしてきました。
無花果のデザインをするにあたって、代表であるひーくんをはじめスタッフと話し合いました。
誰に、どんな気持ちで、いつ来て欲しいのか。
細かくターゲットから、伝えたい印象などを決めていきます。
狙いたいターゲットを決めるときのポイントとして、「欲しい像」を描くというのは一般的ですが、逆に「こんな人には来て欲しくない」を描くのも大切です。そうすることで、スタッフ間でもターゲット像をより明確に共有することができ、つくりたい世界観のズレが起きにくくなります。
最終的にビジュアルに起こすからこそ、この段階で可能な限り具体的に言語化をしていくよう意識しました。
言語化ができたら、少しずつビジュアルに起こしていきます。
まず、フォントを選んでいきます。
フォント、書体というものは溢れるほどにあります。
明朝体、ゴシック体というのは聞いたことがあるかもしれません。
フォントにはそれぞれ人格のようなものがあります。
書体によって、子供っぽさ、和を感じるもの、勢いなどさまざま。
先ほど決めた世界観に合わせてフォントこうほから一つずつ試着するように合わせて絞っていきます。
このようにしてフォント、色、写真を…、とビジュアルに必要なものをつくり、それらが合わさったものが「無花果」という世界観をつくりだしています。
慌ただしい毎日の中でも、ビルや住宅の中を通り抜ける新しい風がここから始まる、そんなイメージもあります。
無花果のように教育事業において世界観やビジュアルにこだわっているところは多くはないと思います。
ではなぜ、ここまで細かくつくりあげる必要があるのか。そこには理由があります。
ビジュアルから得られる信頼感を大切に、常に選ばれる存在でいたい。
誰しもちょっと微妙なデザインのものをもらったことがあると思います。
仕事のプレゼン、資料、配布物など。
それを受け取ったとき、100%その内容を信用できていますか?
これは私の体験ですが、きちんと文字の頭が揃っていない資料や、具合が悪くなりそうな配色のプレゼン資料を見たとき、これは…あっているのかな、とやや疑いの姿勢で手に取っている自分がいます。
パッと見てどこか怪しい広告や宣伝ってありますよね、それと似たものです。
ビジュアルでほとんどが判断される世の中では、どんなにいいことをしていてもそれを見てもらえなければもったいない。自分たちが自信をもって、いいことをしているといえる無花果だからこそ、ビジュアルでの信用・信頼は無くしたくないのです。
ふとした瞬間に想起され、選ばれる存在でいたい。
そんな存在であり続けるために、ビジュアルへの熱量を忘れずつくりつづけていきます。
世界観、ビジュアルづくりでお困りの方は、ぜひ無花果にお声がけください。
サポートやヒアリングからお手伝いさせていただきます。